N3文法 UNIT6
1. ~ということだ
意味1 ~だそうだ(伝聞)
解説:他の人から聞いた情報を伝える時に使う。話し手が直接見たわけではなく、聞いたことをそのまま伝える。
例 1
例 2
例 3
例 4
例 5
例 6
1. ~ということだ
意味2 ~という意味だ・~ということになる
解説:AはBであると説明したり定義したりする時に使う。
例 1
例 2
例 3
例 4
- 「~ということだ」の2つの意味(「伝聞」と「言い換え・説明」)を混同しやすいので注意。
- 文脈で判断する。→ 情報源がある場合は「伝聞」。要約や言い換えの場合は「説明」。
- 口語の「~って」と似ているが、「~ということだ」の方がフォーマルで、書き言葉でよく使われる。
2. ~ことはない
解説:~する必要はない。相手にアドバイスしたり、安心させたりする時に使う。主に会話で使われ、柔らかいニュアンスを持つ。
例 1
例 2
例 3
- 「存在しない」という意味と誤解しやすい。→ ここでの「~ことはない」は「~する必要はない」という意味で、助言や安心させるために使う。
- 主に会話で使われ、軽いニュアンスを持つ。
- 事実の存在を否定する場合には使わない。→ 「そのような事実はない」と言いたい場合は別の表現を使う。
3. こと
解説:~しなさい/~してはいけない(書き言葉での命令)。規則や指示を表す時に使う。強制的なニュアンスがあり、親しい会話では使わない。
例 1
例 2
- 会話での命令表現と混同しやすい。→ 「N/Vる/Vない+こと」は書き言葉の命令・規則。
- 規則、指示、試験の問題文などでよく使われる。→ 強制的でフォーマルなニュアンス。
- 親しい会話では使わない。→ 会話では「~てください/~なさい」などを使う。
4. ~ないことはない/もない
解説:全く~ないわけではない(少しは~だ)。「~できる可能性はあるが、積極的ではない」または「程度が低い」ことを表す。
例 1
例 2
例 3
例 4
「うーん、修理できないことはありませんが、新品を買ったほうが安いですよ」
例 5
- 「~わけではない」と混同しやすい。→ 「~ないことはない」は「可能性はあるが、消極的・しぶしぶ認める」ニュアンス。
- ためらいの気持ちを含むことが多い。→ 強く断言せず、部分的に認める。
- 完全に「できる」という意味ではない。→ 「確実にできる」と言いたい場合は「~できる/可能だ」などを使う。
5. ~もの(もん)
解説:理由の説明。話し手の主観的・感情的な理由や言い訳を表す。「もん」はカジュアルな表現。
例 1
例 2
例 3
例 4
- 客観的な理由を表す「~から/~ので」と混同しやすい。→ 「~もの(もん)」は主観的・感情的な理由、言い訳や不満を表す。
- 口語的な表現。→ 「もん」はカジュアルで、フォーマルな書き言葉では使わない。
- 公的な理由には不適切。→ お知らせや報告などでは「~ため/~ので」を使う。
6. ~ものだから/もので
解説:理由の説明(「だって~だから」のようなニュアンス)。主観的な理由や言い訳を表す時に使う。「もので」は「ものだから」より丁寧。
例 1
例 2
例 3
例 4
- 「~から/~ので」と混同しやすい。→ 「~ものだから/もので」は言い訳や弁明など、主観的な理由を表す。
- 「ものだから」と「もので」の違い。→ 「もので」の方がやや丁寧・中立的。「ものだから」は口語的。
- 客観的・フォーマルな原因には使わない。→ 規則やデータに基づく理由の場合は「~ため/~ので」を使う。
7. ~ものか
解説:絶対に~ない。話し手の強い否定の意志や感情(絶対に~するものか)を表す。主に会話で使われる。
例 1
例 2
例 3
例 4
- 「~わけがない」と混同しやすい。→ 「~ものか」は強い否定、意志、感情的な反発(絶対に~ない)を表す。
- 主に会話で使われる。→ 怒り、決意、反論のニュアンスを含むことが多い。
- 軽い否定には使わない。→ 単に「そうではない」と柔らかく否定する場合は別の表現を使う。
8. ~たところ
解説:~してみたら、…だった。ある行為をした結果、新しく発見したことや分かったことを表す。「やってみて初めて分かった」ことを強調する。
例 1
例 2
例 3
例 4
例 5
- 「~たあとで」と混同しやすい。→ 「~たところ」は「やってみて発見した結果」を強調する。
- 後件には予想外の発見や結果が来ることが多い。→ 「~たところ、…ことが分かった/…だった」の形がよく使われる。
- 単なる時間の前後関係ではない。→ 単に「~した後で」と言いたい場合は「~たあとで」を使う。
9. ~ところに/へ/を/で
解説:ちょうど~している時に。ある動作の局面(直前、最中、直後)に、別の出来事が起こることを表す。
例 1
例 2
例 3
例 4
例 5
- 「~ところ」の3つの局面に注意。→ Vるところ(直前)、Vているところ(最中)、Vたところ(直後)。
- 「~ところに/へ/を/で」は、その瞬間に別の出来事が起こった時に使う。→ ちょうどそのタイミングで割り込まれたり、発生したりしたことを強調する。
- 「~とき」のような一般的な時間には使わない。→ 「~ところ」は「まさにその瞬間」に焦点を当てる。
10. ~ところだった
意味1 もう少しで~するところだった(実際にはしなかった)
解説:悪い事態が起こる寸前で回避できたことを表す。
例 1
例 2
例 3
10. ~ところだった
意味2 もう少しで~できたのに(実際にはできなかった)
解説:成功する寸前でダメだったという残念な気持ちを表す。
例 1
例 2
- 「~そうになった/~かけた」と似ている。→ 「~ところだった」は「もう少しで~する寸前だった」という意味で、望ましくない事態によく使われる。
- 「~しなくてよかった」という安堵のニュアンスを含むことが多い。→ ギリギリで悪い結果を免れたことを強調する。
- 意味2では、成功する寸前で失敗したという「残念・後悔」の気持ちを表す。
11. ~ほど
意味1 ~くらい(概数)
解説:おおよその程度や量を表す。「~くらい」とほぼ同じ意味。
例 1
11. ~ほど
意味2 ~くらい(程度)
解説:「~するくらい、非常に…だ」と、程度が甚だしいことを表す。
例 1
例 2
例 3
例 4
11. ~ほど
意味3 ~ほど…はない(最高程度)
解説:「~が一番…だ」と、最高レベルであることを強調する。
例 1
例 2
- 「~くらい」と混同しやすい。→ 「概数」の意味はほぼ同じだが、「~ほど」の方がフォーマルで書き言葉によく使われる。
- 「~ほど」には複数の意味(程度、最高程度など)があるので注意。→ 文脈によって意味が変わるため、試験で狙われやすい。
- 一緒に使われる形で意味を判断する。→ 数量詞と一緒なら「概数」。比較や極限を表す形なら別の意味になる。
12. ~ば~ほど
[ V / Aい / Aな ] ば形 + [ V / Aい ] 辞書形 / Aな (+ ほど)
[ N / Aな ] であればあるほど
解説:~すればするほど、…になる。Aの程度が進むにつれて、Bの程度も変化すること(比例関係)を表す。
例 1
例 2
例 3
例 4
例 5
例 6
- 単なる条件の「~ばいい」と混同しやすい。→ 「~ば~ほど」は「程度が並行して変化する」ことを表す。
- 前件と後件が連動して変化する。→ 「程度が変化する」意味が含まれない文には使えない。
- 接続の形に注意。→ 前件は「ば形」、後件は「辞書形+ほど」になる(省略されることもある)。
13. ~ほど (名詞 + ほど)
解説:Nの程度が高いほど、…だ。ある特徴が強いほど、その傾向が顕著になることを表す。
例 1
例 2
例 3
- 「~くらい」と混同しやすい。→ 「~ほど」は「程度が高くなるにつれて特徴が目立つ」ことを強調する。
- 「~ば~ほど」のような完全な比例関係の文型ではない。→ 「N+ほど」の形で、Nの程度の高さを強調する。
- 対象間の程度を比較する時によく使われる。→ 文に「程度の変化」のニュアンスがあるか確認すること。
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