N3文法 UNIT 5
1. ~に違いない
普通形 + に違いない
(な形容詞・名詞の現在形は「だ」がつかない)
例 1
例 2
例 3
例 4
1) 「~はずだ/~に決まっている」と混同しやすい。→「~に違いない」は根拠に基づく確信を表すが、あくまで話者の推測である。
2) 確信度が低い推測には使わない。→「もしかすると」程度なら「~かもしれない/~だろう」を使う。
3) 兆候や根拠と一緒に使われることが多い。→結論の前に、その根拠となる情報が示されるのが一般的である。
2. ~とは/というのは
名詞 + とは/というのは
例 1
例 2
例 3
例 4
1) 連体修飾の「~という」と混同しやすい。→「~とは/というのは」は定義や概念の説明に用いる。
2) 後件には直接的な説明が続くことが多い。→「AとはBのことだ」という形式がよく出題される。
3) 発言の引用ではない。→「~と言っていた」と伝える場合は「~と言う/~って」を使い、「~とは」は使わない。
3. ~たとたん(に)
動詞タ形 + とたん(に)
例 1
例 2
例 3
例 4
1) 「~たあとで」と混同しやすい。→「~とたん(に)」は二つの動作がほぼ同時に起こることを強調する。
2) 後件には予期しない、意外な出来事が来ることが多い。→突発的、無意識的なニュアンスを持つ。
3) 後件に話者の意図的な動作は使えない。→意図的な動作の場合は、通常「~たあとで」を使う。
4. ~につれ(て)
名詞 / 動詞辞書形(変化を表す言葉) + につれ(て)
例 1
例 2
例 3
例 4
1) 「~ば~ほど」と混同しやすい。→「~につれて」は時間や過程に伴う並行した変化を表し、自然な推移のニュアンスを持つ。
2) 徐々に進む変化によく使われる。→Aが変化すればBも変化するという意味であり、条件を強調するものではない。
3) 意志や決定には使えない。→客観的な変化にのみ使用する。
5. ~にしたがって/したがい
意味1:~に伴って(変化)
名詞 / 動詞辞書形(変化を表す言葉) + にしたがって/したがい
例 1
例 2
例 3
例 4
意味2:~の指示や規則の通りに
名詞 + に従って/従い
例 1
例 2
1) 「~にしたがって」の2つの意味を混同しやすい。→「並行する変化」を表す用法と、「指示通りにする」用法は異なる。
2) 一緒に使われる名詞や動詞に注目する。→自然な変化の場合は「変化」の意味。規則や指示の場合は「~の通りに」の意味になる。
3) 1つの文の中で2つの意味を混ぜて使わない。→各文はどちらか1つの用法のみを表す。
6. ~最中
名詞 + の / 動詞テイル形 + 最中
例 1
例 2
例 3
例 4
1) 「~うちに」と混同しやすい。→「~最中(に)」は「ちょうど~している時に」別の出来事が割り込むことを強調する。
2) 進行中の動作によく使われる。→動作が中断されるニュアンスを持つことが多い。
3) 習慣や法則には使えない。→特定の具体的な状況にのみ使用する。
7. ~てからでないと/なければ…ない
動詞テ形 + から + でないと/なければ…ない
例 1
例 2
例 3
例 4
1) 通常の条件文と混同しやすい。→「~てからでないと/なければ…ない」は、前後の必須の順序を強調する。
2) 前件が必須条件となる。→Aを完了しなければ、絶対にBはできないという意味。
3) 規則や手続きによく使われる。→強制や義務のニュアンスが強い。
8. ~て以来
動詞テ形 + 以来
例 1
例 2
例 3
例 4
1) 「~てから」と混同しやすい。→「~て以来」は、過去のある時点から現在まで続く状態や習慣を強調する。
2) 後件には継続する状態が来ることが多い。→単なる時間の前後関係を述べるだけではない。
3) すでに終了した出来事には使えない。→単に順序を言う場合は「~てから」を使う。
9. ~一方だ
動詞辞書形(変化を表す言葉) + 一方だ
例 1
例 2
例 3
例 4
1) 「~ていく/~てくる」と混同しやすい。→「~一方だ」は、一方向にのみ変化が進むことを表す。
2) マイナスの意味や、制御できない状況で使われることが多い。→例:「悪化する一方だ」
3) 意図的にコントロールできるプラスの変化には使わない。→計画的な発展などの場合は、別の表現を使うのが一般的。
10. ~しかない/ほかない/よりない/よりほかない/ほかしかたがない
動詞辞書形 + しかない/ほかない/よりない/よりほかない/ほかしかたがない
例 1
例 2
例 3
例 4
例 5
例 6
例 7
1) 「~しか~ない」と混同しやすい。→「~しかない/ほかない」は「他に選択肢がない」ことを強調する。
2) やむを得ないというニュアンスを持つ。→話者がその方法を受け入れざるを得ない状況を表す。
3) 他に選択肢がある場合には使えない。→単なる数量の限定であれば、この文型は使用しない。
11. ~はもちろん/もとより
名詞 + はもちろん/もとより
例 1
例 2
例 3
例 4
例 5
例 6
1) 「~だけでなく」と混同しやすい。→「~はもちろん/もとより」は、前件が当然・当たり前であることを強調する。
2) 文の焦点は後件にある。→後件の内容こそが、より強調したいポイントである。
3) 書き言葉や論理的な文章でよく使われる。→論理的な強調のニュアンスを持つ。
12. ~ついでに
名詞の / 動詞辞書形 / 動詞タ形 + ついでに
例 1
例 2
例 3
例 4
1) 名詞の「ついで」と混同しやすい。→「~ついでに」は「Aをする機会を利用して、追加でBもする」という意味。
2) 後件(B)は付随的な動作である。→本来の主目的ではない。
3) 全く無関係な2つの動作には使えない。→状況的・場所的なつながりが必要である。