耳文法N3_SLIDE_Unit5_39-50

N3文法 UNIT 5

1. ~に違いない

接続
普通形 + に違いない
(な形容詞・名詞の現在形は「だ」がつかない)
例 1
よるになってもでんがつかない。きっとかけているにちがいない。
意味:夜になっても電気がつかない。きっと外出しているのだろう。

例 2
はんにんはAにちがいない。つよどうがあって、しかもアリバイがないのだから。
意味:犯人は絶対にAだ。強い動機があり、さらにアリバイがないからだ。

例 3
せいせきのいいやまさんでもはんぶんしかできなかったということは、そのけんそうとうむずかしかったにちがいない。
意味:成績優秀な山田さんでも半分しか解けなかったのだから、その試験はかなり難しかったはずだ。

例 4
すずさんがまだませんね。おくれるようなひとではないから、きっとなにかあったにちがいありません」
意味:「鈴木さんがまだ来ませんね。遅刻するような人ではないので、きっと何かトラブルがあったのでしょう」

注意

1) 「~はずだ/~に決まっている」と混同しやすい。→「~に違いない」は根拠に基づく確信を表すが、あくまで話者の推測である。

2) 確信度が低い推測には使わない。→「もしかすると」程度なら「~かもしれない/~だろう」を使う。

3) 兆候や根拠と一緒に使われることが多い。→結論の前に、その根拠となる情報が示されるのが一般的である。

2. ~とは/というのは

接続
名詞 + とは/というのは
例 1
ちょしゃというのはそのほんいたひとのことです。
意味:著者とは、その本を執筆した人物のことである。

例 2
あなたにとってごととはなんでしょうか。
意味:あなたにとって、仕事とはどのような意味を持つものですか。

例 3
「バリアフリーというのはなんのことですか」
意味:「バリアフリーとはどういう意味ですか」

例 4
しょうエネとは「しょうエネルギー」のりゃくで、でんやガスなどのエネルギーをあまり使つかわないようにすることである。
意味:省エネは「省エネルギー」の略称であり、電気やガスなどのエネルギー消費を抑えることを指す。

注意

1) 連体修飾の「~という」と混同しやすい。→「~とは/というのは」は定義や概念の説明に用いる。

2) 後件には直接的な説明が続くことが多い。→「AとはBのことだ」という形式がよく出題される。

3) 発言の引用ではない。→「~と言っていた」と伝える場合は「~と言う/~って」を使い、「~とは」は使わない。

3. ~たとたん(に)

接続
動詞タ形 + とたん(に)
例 1
ひとくちべたとたん、まずくてした。
意味:一口食べた瞬間に、まずくて吐き出してしまった。

例 2
ボタンをしたとたんに、めんもじえてしまった。
意味:ボタンを押した瞬間に、画面の文字が消えた。

例 3
おもちゃをげたとたん、どもははげしくした。
意味:おもちゃを取り上げた瞬間に、子どもが激しく泣き始めた。

例 4
まえいたときはおもせなかったが、かおたとたんにおもした。
意味:名前を聞いた時は思い出せなかったが、顔を見た瞬間に思い出した。

注意

1) 「~たあとで」と混同しやすい。→「~とたん(に)」は二つの動作がほぼ同時に起こることを強調する。

2) 後件には予期しない、意外な出来事が来ることが多い。→突発的、無意識的なニュアンスを持つ。

3) 後件に話者の意図的な動作は使えない。→意図的な動作の場合は、通常「~たあとで」を使う。

4. ~につれ(て)

接続
名詞 / 動詞辞書形(変化を表す言葉) + につれ(て)
例 1
けんちかづくにつれて、だんだんしんぱいになってきた。
意味:試験が近づくのと並行して、次第に不安になってきた。

例 2
ほんでのせいかつながくなるにつれ、ともだちもできてたのしくなった。
意味:日本での生活が長くなるのと共に、友達も増えて楽しくなってきた。

例 3
さいかいはつすすむにつれて、えきまえようがすっかりわってしまった。
意味:再開発が進行するのに伴い、駅前の風景が完全に変わった。

例 4
かんけいにつれ、そのけんのことはわすれられてしまった。
意味:時間が経つにつれて、その事件は忘れ去られてしまった。

注意

1) 「~ば~ほど」と混同しやすい。→「~につれて」は時間や過程に伴う並行した変化を表し、自然な推移のニュアンスを持つ。

2) 徐々に進む変化によく使われる。→Aが変化すればBも変化するという意味であり、条件を強調するものではない。

3) 意志や決定には使えない。→客観的な変化にのみ使用する。

5. ~にしたがって/したがい

意味1:~に伴って(変化)

接続
名詞 / 動詞辞書形(変化を表す言葉) + にしたがって/したがい
例 1
きたはんきゅうではきたくにしたがっておんがる。
意味:北半球では、北へ進むにつれて気温が低くなる。

例 2
たいふうちかづくにしたがい、ふうはますますつよまるでしょう。
意味:台風が接近するにつれて、雨や風がさらに強くなるだろう。

例 3
けいたいでんきゅうするにしたがって、つうりょうやすくなった。
意味:携帯電話が広く普及するにつれて、通話料金も安価になった。

例 4
18さいじんこうげんしょうにしたがい、りゅうがくせいにゅうがくねっしんだいがくえた。
意味:18歳人口が減少するのに伴い、留学生の受け入れに積極的な大学が増加した。

意味2:~の指示や規則の通りに

接続
名詞 + に従って/従い
例 1
デパートがになったが、きゃくてんいんしたがってなんし、ぜんいんだった。
意味:デパートで火災が発生したが、客は店員の指示通りに避難し、全員無事だった。

例 2
おやすすめにしたがい、もとしゅうしょくすることにした。
意味:親のアドバイス通りに、地元で就職することに決めた。

注意

1) 「~にしたがって」の2つの意味を混同しやすい。→「並行する変化」を表す用法と、「指示通りにする」用法は異なる。

2) 一緒に使われる名詞や動詞に注目する。→自然な変化の場合は「変化」の意味。規則や指示の場合は「~の通りに」の意味になる。

3) 1つの文の中で2つの意味を混ぜて使わない。→各文はどちらか1つの用法のみを表す。

6. ~最中

接続
名詞 + の / 動詞テイル形 + 最中
例 1
えをしているさいちゅうげんかんのチャイムがった。
意味:着替えをしているちょうどその時に、玄関のチャイムが鳴った。

例 2
ともだちがむかえにたとき、わたしはまだごはんをべているさいちゅうだった。
意味:友達が迎えに来た時、私はまだ食事をしている真っ最中だった。

例 3
マナーモードにしておくのをわすれたので、じゅぎょうさいちゅうけいたいでんってしまった。
意味:マナーモードにするのを忘れていたため、授業の真っ最中に携帯電話が鳴ってしまった。

例 4
そのけんについては、いまはなっているさいちゅうだ。
意味:その件に関しては、現在ちょうど話し合いを行っているところだ。

注意

1) 「~うちに」と混同しやすい。→「~最中(に)」は「ちょうど~している時に」別の出来事が割り込むことを強調する。

2) 進行中の動作によく使われる。→動作が中断されるニュアンスを持つことが多い。

3) 習慣や法則には使えない。→特定の具体的な状況にのみ使用する。

7. ~てからでないと/なければ…ない

接続
動詞テ形 + から + でないと/なければ…ない
例 1
じつぶつてからでないとうかどうかはめられない。
意味:実物を直接見てからでなければ、購入するかどうか決断できない。

例 2
ほんではむかしあねけっこんしてからでないといもうとけっこんできなかった。
意味:昔の日本では、姉が先に結婚した後でなければ、妹は結婚できなかった。

例 3
けいやくしょをよくんでからでなければサインをしてはいけない。
意味:契約書をしっかり読んだ後でなければ、サインをしてはならない。

例 4
「おやつはあらってからでないと、べちゃだめよ」
意味:「おやつは、手を洗った後でなければ食べてはいけませんよ」

注意

1) 通常の条件文と混同しやすい。→「~てからでないと/なければ…ない」は、前後の必須の順序を強調する。

2) 前件が必須条件となる。→Aを完了しなければ、絶対にBはできないという意味。

3) 規則や手続きによく使われる。→強制や義務のニュアンスが強い。

8. ~て以来

接続
動詞テ形 + 以来
例 1
ほんらいいそがしくてまだいちこくしていない。
意味:日本に来てからずっと忙しく、まだ一度も母国に帰っていない。

例 2
どもがまれてらいいえなかではたばこをわないようにしている。
意味:子供が誕生してからずっと、家の中では喫煙しないように心がけている。

例 3
このくすりみはじめてらいからだ調ちょうがどんどんくなってきた。
意味:この薬を服用し始めてから、体調が次第に改善してきた。

例 4
くるまってらい、あまりてんしゃらなくなった。
意味:車を購入してからずっと、自転車にはあまり乗らなくなった。

注意

1) 「~てから」と混同しやすい。→「~て以来」は、過去のある時点から現在まで続く状態や習慣を強調する。

2) 後件には継続する状態が来ることが多い。→単なる時間の前後関係を述べるだけではない。

3) すでに終了した出来事には使えない。→単に順序を言う場合は「~てから」を使う。

9. ~一方だ

接続
動詞辞書形(変化を表す言葉) + 一方だ
例 1
きょうのせいでしゅうにゅうった。ちょきんいっぽうだ。
意味:不況の影響で収入が減少した。貯金も減っていくばかりだ。

例 2
びょうにゅういんわるくなるいっぽうだ。
意味:祖母の病状は、入院した後も悪化していくばかりだ。

例 3
どこのも、えるいっぽうのごみになやまされているようだ。
意味:どの都市も、増加し続けるゴミ問題に頭を悩ませているようだ。

例 4
オリンピックがちかづき、すずせんしゅたいするたいたかまるいっぽうだ。
意味:オリンピックが近づくにつれ、鈴木選手への期待は高まり続けている。

注意

1) 「~ていく/~てくる」と混同しやすい。→「~一方だ」は、一方向にのみ変化が進むことを表す。

2) マイナスの意味や、制御できない状況で使われることが多い。→例:「悪化する一方だ」

3) 意図的にコントロールできるプラスの変化には使わない。→計画的な発展などの場合は、別の表現を使うのが一般的。

10. ~しかない/ほかない/よりない/よりほかない/ほかしかたがない

接続
動詞辞書形 + しかない/ほかない/よりない/よりほかない/ほかしかたがない
例 1
かさをっていなかったので、ぬれてかえるしかなかった。
意味:傘を持っていなかったため、濡れて帰る以外の選択肢がなかった。

例 2
だいがくはいるためには、いっしょうけんめいべんきょうするほかない。
意味:良い大学に合格するためには、必死に勉強する以外に方法はない。

例 3
このくるしさからのがれるには、ただときぎるのをつよりないだろう。
意味:この苦痛から逃れるためには、ただ時間が経つのを待つしかないだろう。

例 4
たいふうふねこうけっこうしたので、ホテルにもういっぱくするよりほか(は)なかった。
意味:台風の影響で船も飛行機も欠航したため、ホテルにもう一泊する以外に道はなかった。

例 5
コピーしょうしているのでは、うつすよりほかしかたがないだろう。
意味:コピー機が故障しているのなら、手書きで写す以外に方法はないだろう。

例 6
*このごとができるのはAさんしかないとおもう。
意味:この仕事を任せられるのは、Aさん以外にいないと思う。

例 7
*「あなたよりほかに、こんなことをたのめるひとはいません」
意味:「あなた以外に、このようなお願いができる人は誰もいません」

注意

1) 「~しか~ない」と混同しやすい。→「~しかない/ほかない」は「他に選択肢がない」ことを強調する。

2) やむを得ないというニュアンスを持つ。→話者がその方法を受け入れざるを得ない状況を表す。

3) 他に選択肢がある場合には使えない。→単なる数量の限定であれば、この文型は使用しない。

11. ~はもちろん/もとより

接続
名詞 + はもちろん/もとより
例 1
かいしゃけいえいあっして、ボーナスはもちろんきゅうりょうないじょうたいだ。
意味:会社の業績が悪化し、ボーナスは言うまでもなく、給料すら支払われない状況だ。

例 2
こんのパーティーには、きみはもちろん、おくさんにもしゅっせきしてもらいたい。」
意味:「次回のパーティーには、君は当然として、奥様にもぜひ参加していただきたい」

例 3
コンビニではにちようひんはんばいはもちろん、たくはい便びんけもするし、こうきょうりょうきんはらいもできる。
意味:コンビニでは日用品を売っているのは当然だが、さらに宅配便の受付や公共料金の支払いも可能だ。

例 4
かれはスポーツマンで、ぶんでするのはもちろん、るのもだいきだそうだ。
意味:彼はスポーツマンであり、自分でプレイするのは当然として、観戦するのも大好きだそうだ。

例 5
ほんりゅうがくするなら、ことはもとよりぶんしゅうかんまなんでほしい。
意味:日本に留学するのなら、言語は言うまでもなく、文化や習慣についても学んでほしい。

例 6
アメリカだいとうりょうせんきょけっは、こくないはもとよりこくがいにもおおきなえいきょうあたえる。
意味:アメリカ大統領選挙の結果は、国内は当然のこと、国際社会にも多大な影響を及ぼす。

注意

1) 「~だけでなく」と混同しやすい。→「~はもちろん/もとより」は、前件が当然・当たり前であることを強調する。

2) 文の焦点は後件にある。→後件の内容こそが、より強調したいポイントである。

3) 書き言葉や論理的な文章でよく使われる。→論理的な強調のニュアンスを持つ。

12. ~ついでに

接続
名詞の / 動詞辞書形 / 動詞タ形 + ついでに
例 1
もののついでにクリーニングって、できあがったせんたくものってきた。
意味:買い物に行った機会を利用してクリーニング店に寄り、仕上がった洗濯物を受け取ってきた。

例 2
ようしんたついでに、じゅつかんをのぞいてみた。
意味:用事があって都心に出かけた機会に、ついでに美術館にも立ち寄ってみた。

例 3
(コピーをしているひとに)「すみません、ついでにこれもおねがいします。」
意味:(コピーをしている人に対して)「すみません、その作業のついでに、これもお願いできますか」

例 4
「きょうデパートにってきてあげる」「いいの、ついでがあるから。」
意味:「今日、デパートに行ってきてあげるよ」「大丈夫、別の用事のついでに行くから」

注意

1) 名詞の「ついで」と混同しやすい。→「~ついでに」は「Aをする機会を利用して、追加でBもする」という意味。

2) 後件(B)は付随的な動作である。→本来の主目的ではない。

3) 全く無関係な2つの動作には使えない。→状況的・場所的なつながりが必要である。