耳文法N3_SLIDE_Unit2_9-15

N3文法 UNIT2
願望・条件・使役

1. ~てほしい/もらいたい

接続 Vて(Vないで)+ほしい/もらいたい
意味・解説 他人に何かをしてほしい、またはしないでほしいという願望や要求、依頼を表す。文脈によって軽い依頼から明確な要求までニュアンスが変わる。

例文

例 1
おやには長生ながいきしてもらいたい。
例 2
どもには、みなあいされる人間にんげんになってほしいとおもう。
例 3
「みんなにべてもらいたいとおもって、きょうはケーキをいてました」
例 4
「これはここだけの秘密ひみつだから、だれにもわないでほしい」
例 5
「すみません、ちょっとてもらいたいものがあるんですけど」
注意点:
  • 「~たい」と間違えやすい。→「~てほしい/もらいたい」は他人に動作を求める表現であり、自分自身の願望ではない。
  • 対象者に注意。→ 話し手が「誰か」に何かをしてほしい(またはしないでほしい)ことを表す。
  • 依頼や要求のニュアンスがある。→ 試験では、文脈に応じてより丁寧な表現が使われることが多い。

2. ~ば/たら/と。。。たい/のに/よかった

接続 ~ば/~たら/~と … たい/のに/よかった など
意味・解説 現在の事実とは異なる願望や、現実にはないことを表す。「~よかった」を伴う場合、「あの時~していれば…」という過去に対する後悔や残念な気持ちを強調する。

例文

例 1
もしわたし医者いしゃだったら、病気びょうきくるしむひとたちをたすけてあげられるのに。
例 2
わないんですか」「ええ、もうすこやすければうんですけど」
例 3
もうすこ時間じかんがあれば、全部ぜんぶできたのに。
例 4
あのときもうすこ勇気ゆうきがあったら、かれたすけてあげられたかもしれない。
例 5
ともだちをおこらせてしまった。あんなこと、わなければよかった。
注意点:
  • 通常の条件文と間違えやすい。→ 現在の事実とは異なる願望や、実際には起こらなかったことを表す。
  • 後件でよく使われる表現に注意。→ 「~たい/~のに/~よかった」などが続き、「~であればよかったのに」という気持ちを表す。
  • すぐに実現可能な条件には使わない。→ 実際の計画や条件の場合は通常の条件文を使い、願望のニュアンスは持たない。

3. 使役形を使った表現

V(使役形) 許可、不許可、放任、または強制を表す。
V(使役形)+てしまう 不注意などで悪い結果を招いてしまったという後悔の気持ちを表す。
V(使役形)+てもらう/させていただく 許可を求める、または許可を得たことを丁寧(フォーマル)に表す。
V(使役形)+くれる/いただく 誰かに許可してもらったこと、またはしてもらったことに対する感謝の気持ちを表す。

例文

例 1
どもがならいたいというので、ピアノをならわせることにした。
例 2
冷蔵庫れいぞうこにくがあるのをわすれていて、くさらせてしまった。
例 3
はは入院にゅういんしたので、きょうは仕事しごとやすませてもらった。
例 4
「すみません、ここに荷物にもつかせてもらえませんか」
例 5
わたしいえまずしかったが、おやわたし大学だいがくまでかせてくれた。
注意点:
  • 受身形と間違えやすい。→ 使役形は他人に「させる/許可する」ことであり、「される」ことではない。
  • 「許可」か「強制」かのニュアンスに注意。→ 文脈による(例:「先生が学生に発表させた」は許可・強制の両方あり得るが、通常は「強制」のニュアンスが強い)。
  • 使役形自体が丁寧なわけではない。→ 丁寧にお願いする場合は「~させていただく」などの特別な表現を使う。

4. 自動詞を使った表現 & ~み

自動詞 動作主を強調せず、自然な状態として性質、状況、または可能性を表す。
イA/ナA語幹+み 一部の形容詞を名詞化し、性質の程度、感覚、またはニュアンスを表す。すべての形容詞に使えるわけではない。

例文

例 1
このかばんはかるくてたくさんはいるので、旅行りょこう便利べんりだ。
例 2
こわれやすいものですから、をつけてはこんでください」
例 3
まるみをびたかたちあおみをびたしろあつみのあるいた
例 4
校長こうちょう入学式にゅうがくしき毎年まいとしおなじことをっている。ぜんぜん新鮮味しんせんみがない。
注意点:
  • すべての形容詞に「~み」が使えるわけではない。「痛み」「苦み」など決まった言葉があり、試験で勝手に作らないこと。
  • 「~さ」と間違えやすい。→「~さ」は客観的な程度(高さ、長さなど)を表し、「~み」は主観的な感覚や状態を表す。

5. ~のではないだろうか/~ないかと思う

普通形+のではないだろうか
/ないかと思う
断定を避け、控えめに自分の意見や判断を述べる丁寧な表現。
普通形+んじゃない?
/んじゃないかと思う
会話でよく使われるカジュアルな表現。意見や提案を述べる時に使う。

例文

例 1
みちこんんでいる。これではわないのではないだろうか。
例 2
かれ犯人はんにんではないのではないかとおもう。
例 3
山田やまださんはあまいものがきだから、おいしいお菓子かしがいいんじゃない?」

6. 縮約形

~ている → てる
~でいる → でる
「~ている/~でいる」のカジュアルな縮約形。(例:座っている → 座ってる)
~ておく → とく
~でおく → どく
「~ておく/~でおく」のカジュアルな縮約形。(例:読んでおく → 読んどく)
~なければ → なきゃ
~なくては → なくちゃ
義務「~しなければならない」のカジュアルな縮約形。(例:帰らなければ → 帰らなきゃ)

例文

例 1
「あそこにすわってるひと、だれ?」
例 2
来週らいしゅうまでにこのほんんどいてください」
例 3
「そろそろかえらなくちゃ。おそくなるとはは心配しんぱいするから」
注意点:
  • 書き言葉の標準形と間違えやすい。→「てる/でる」は話し言葉であり、主に会話で使われる。
  • JLPTでは話し言葉の文脈に注意。→ カジュアルな会話の文脈でのみ縮約形を選ぶこと。
  • フォーマルな文書、お知らせ、小論文などでは使わない。→ 書き言葉では「~ている/~でいる」を使う。