N2 文法|UNIT03
1. ~に相違ない
接続:【名詞・イ形容詞・ナ形容詞】の普通形(ただし、ナ形容詞の現在形に「だ」はつかない)
意味:確信(間違いない、きっと~だ)(=~違いない)
例 1
これだけの証拠がある以上、犯人はあの男に相違ないと思われる。
例 2
双方が譲歩しなければ、交渉は決裂するに相違ない。
例 3
今の状況が続けば今年の収支は赤字になるに相違なく、何らかの対策を立てる必要があります。
注意:「これは私のものに相違(/違い)ありません。」
2. ~得る / 得る
接続:動詞のマス形(「ます」をとる)+得る
意味:~することができる、可能性がある
例 1
この不況では大手企業の倒産もあり得る。
例 2
あのまじめな彼が犯人!?そんなことはあり得ない。
例 3
株価がこれほど急激に下がるとは予想し得ず、大損してしまった。
例 4
考え得る方法はすべて試してみたが、うまくいかなかった。
3. ~やむを得ない
例 1
熱が39度もあるのでは、欠席もやむを得ない。
例 2
事故で入院してしまったので、やむを得ず仕事を後輩に頼んだ。
例 3
やむを得ぬ理由で家賃の支払いが遅れてしまった。
4. ~がたい
接続:動詞のマス形(「ます」をとる)+がたい
意味:~するのが難しい(心理的・感情的に)
例 1
彼女のような正直な人が嘘をつくとは信じがたい。
例 2
古くなっても、このかばんには愛着があって捨てがたい。
例 3
耐え難い痛みの中で、救急車の到着を待った。
例 4
息子は留学という得難い経験をして、一回り成長したようだ。
よく使われる表現:
・優劣つけがたい
・近寄りがたい
5. ~一方(で)
接続:名詞+である / 動詞・形容詞の普通形 + 一方で
意味:~である反面、別の面では~(対立や対比を表す)
例 1
あの先生は厳しく指導する一方で、学生の相談にもよくのってくる。
例 2
高度経済成長は急速な発展の一方で、深刻な公害問題を引き起こした。
例 3
A国は軍縮を進める一方、核実験を続けている。
その他の使い方:
・A国は一方では軍縮を進めながら、他方では核実験を続けている。
・西日本では大雨による被害が出ている。一方、東日本は水不足で困っている。
6. ~につき
接続:名詞 + につき
意味1:~という理由で(書き言葉・掲示などで使われる)
意味2:~あたり、~に対して(割合を表す)
意味1:理由、原因
例 1
出入口につき、駐車禁止。
例 2
本日は定休日につき、休ませていただきます。
例 3
残高不足につき、引き落としできません。
意味2:割合(~につき)
例 4
手数料は書類1通につき300円です。
例 5
駅前の駐車場は1時間につき500円かかる。
例 6
この図書館では1回につき5冊まで本が借りられる。
例 7
このポイントカードは、300円につき1個、スタンプを押させていただきます。
7. ~やら・・・やら
接続:名詞(やら)名詞(やら) / 動詞・形容詞の辞書形(やら)動詞・形容詞の辞書形(やら)
意味:~や~など(「~たり~たり」と同じだが、整理されておらず、ごちゃごちゃしているニュアンスを持つ)
例 1
願書を出すときは、証明書を集めるやら書類に書き込むやらで大変だった。
例 2
10年ぶりにうちのチームが優勝した。歌うやら踊るやら、大騒ぎだった。
例 3
恋人と別れた。悲しいやら寂しいやらで涙が止まらない。
例 4
彼の部屋は汚れた皿やら古新聞やらが散らかっていて、とても汚い。
8. ~の/ものやら
接続:【動詞・イ形容詞】の普通形 / 【名詞・ナ形容詞】+な + のやら/ものやら
意味:~なのかわからない(困惑や不確実な気持ちを表す)
例 1
リさんは授業がわかっているのやらいないのやら、無表情なのでわからない。
例 2
最近は、男なのやら女なのやらわからないかっこうの若者がいる。
例 3
コートに洗濯物の札がついている。本人に言っていいものやら悪いものやら。
例 4
子どもが帰ってこない。どこで何をしているのやら。
例 5
「あれ、めがねがない。どこに置いたものやら」
よく使われる表現:
・いつのことやら
・何のことやら
9. ~だの・・・だの
接続:名詞(だの)名詞(だの) / 普通形(だの)普通形(だの)
意味:~とか~とか(非難や不満の気持ちを込めて使われることが多い)
例 1
私の部屋には漫画だの服だのが散らかっていて、寝る場所さえないほどだ。
例 2
彼女の話はいつも給料が少ないだの、仕事が忙しすぎるだの、文句ばかりだ。
例 3
彼はいつもスターになるだの映画を撮るだのと、夢のようなことばかり言っている。
例 4
うちの親は毎日のように勉強しろだの、無駄づかいするなだの、うるさくて嫌になる。
10. ~にこたえ(て)
接続:名詞 + にこたえ(て)
意味:~(期待や要望など)に応じて
例 1
選手たちは会場の声援にこたえて手を振った / 大活躍した。
例 2
学校は学生の要望にこたえ、図書館の利用時間を延長した。
例 3
きょうの晩ご飯は、子どもたちのリクエストに応えてハンバーグにした。
例 4
私は成績が悪く、親の期待に応えることができなかった。
11. ~にしては
接続:名詞 / 動詞の普通形 + にしては
意味:~のわりには(一般的な予想や基準と大きく異なることを表す)
例 1
父は50歳にしては若く見える。
例 2
「彼女、バレーボールの選手なんだって」「それにしては背が低いね」
例 3
2年アメリカに住んでいたにしては、彼女は英語が下手だ。
例 4
「掃除をしたばかりにしては汚れが目立ちますね。やり直したほうがいいですよ」
12. ~のもとで/に
接続:名詞 + のもとで/に
意味:~(管理、指導、条件など)の下で
例 1
晴れた空のもとで運動会が盛大に行われた。
例 2
女の子は両親の温かい愛情のもとですくすくと育った。
例 3
選挙は国連の管理のもとで行われた。
例 4
「ぜひ鈴木先生の下で研究させていただきたいと思っております」
発展:~の
名のもとに(~という名目・表面上の理由で)
・開発の名のもとに自然破壊が進み、さまざまな問題が生じている。
・一部の学校では、教育の名のもとに体罰が行われているそうだ。
13. ~は/ならともかく(として)
接続:名詞 + は/ならともかく
意味:~は別にして、~はとにかく(後件の方が重要であることを強調する)
例 1
このバックは色はともかくデザインがしゃれている。
例 2
あのタレントは歌はともかく顔がかわいい。
例 3
実際にできるかどうかはともかくとして、その計画は面白い。
例 4
今日のテストは内容はともかく、量が多くて時間が足りなかった。
例 5
「小学生ならともかく、高校生のあなたがこんな漢字も読めないのですか」
注意:結果はともあれ、最後までがんばれることが大切だ。
14. ~も・・・ば/なら~も
接続:名詞(も)条件形(ば/なら)名詞(も)
意味:~も…し、~も…(同じ性質のものを並べる:良いこと同士、または悪いこと同士)
例 1
会場に独身者もいれば既婚者もいた。
例 2
あのレストランは味も良ければ雰囲気も良く、その上値段も手ごろだ。
例 3
彼はスポーツも得意ならピアノもプロ並みだ。
例 4
私は勉強も嫌いなら運動も苦手で、当然成績も悪かった。
例 5
うちにはクーラーもなければ電子レンジもありません。
慣用句:あの親は子どもが迷惑をかけていても注意しようとしない。まったく、親も親なら子どもだ。